雑誌の影響力について

ファッション誌の影響力は、雑誌の全盛期に比べ低下しています。インターネットやスマートフォンで情報を素早く無料で入手できるようになったので、新聞や雑誌などの紙媒体を購入してまで読む人が減って読者が減る=影響力が低下するのは当たり前です。また、ウェブメディアやキュレーションサイトなど、新しいファッション関連メディアが次々にロンチされており、ファッションアプリなどにも読者を奪われています。じゃあもう雑誌は影響力がないのか?買う人がいないのか?誰も読んでないの?って思うかもしれませんが、買う人も読んでいる人もまだまだたくさんいます。電子書籍や読み放題などのデジタル版で購読している人は年々増えてきており、雑誌は購入しないけど美容室・美容院・ヘアサロンでは必ず読むという人、書店・本屋・コンビニ等で立ち読みだけしている人もいます。さらに、紙媒体だけではなくウェブやアプリなどのメディアを展開しているファッション誌も増えてきており、ファッション誌の影響力は発行部数や販売部数などでは判断することができなくなっています。そこで、ファッション誌が運用している公式SNSのフォロワー数を調べてスコアリング(ランキング)してみました。個人的に面白いと思ったのでランキング上位だけですがシェアします。注意:このページは”2017年7月”に作成した古い記事(情報)です。

SNSのフォロワーランキング

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のフォロワー数ランキングです。今回対象としている”SNS”は、Instagram・Twitter・Facebook・YouTube です。ただし、当サイト独自のスコアリングデータが基準になっているので注意して下さい。また、読者層が10代後半~30代くらいの”月刊発行している”ファッション誌とモード誌のみを対象にしています。若い世代をターゲットにしているメディアの方がスコアが高くなるのは明白だったので、30代後半~大人の女性を主な対象にしている月刊誌(女性誌)は除外しました。さらに、ライフスタイル情報誌とメンズファッション誌は全て除外しています。★ 新しく”SNS”ランキングページ(2019)を公開したのですが、そちらも古くなってしまっているので注意して下さい。

SNS ランキング

SNS フォローランキング 2019(女性誌のみ)です。このページのランキングは、2017年7月に公開した古いランキングです。リンク先は、2019年9月に公開した新しいランキングとなっています。

VOGUE(US)

VOGUE

世界で最も影響力のあるファッション誌というだけあって、他誌を引き離すとんでもないスコアです。他誌の2倍↑、日本版の28倍でした。

1位:VOGUE(JAPAN)

VOGUE JAPAN

日本版とはいえやはり VOGUE(ヴォーグ)誌。日本国内のファッション誌SNSランキング(SNSのフォロワー数)でも1位を獲得です。

2位:NYLON JAPAN

NYLON JAPAN

WEBやSNSなど、デジタルコンテンツに力を入れている NYLON JAPAN(ナイロンジャパン)が2位でした。さすがですね。

3位:ELLE JAPON

ELLE JAPON

ELLE JAPON(エル日本版)は3位にランクインです。上位2誌とスコア差が2倍以上開いていますが、国内では高い方だと思います。

4位:SPUR

SPUR

日本のハイファッションマガジン/モード誌 SPUR(シュプール)は4位でした。ただし、スコアリング次第では10位以下かもしれません。

5位:ViVi

ViVi

僅差での5位は ViVi(ヴィヴィ)です。いわゆるモード誌ではなく一般的なファッション誌のみなら国内で1番スコアが高いかもしれません。

6位:Popteen

Popteen

今号でにこるんが卒業になった Popteen(ポップティーン)は6位でした。Twitter(ツイッター)のフォロワー数が多いメディアです。

7位:GINZA

GINZA

ほとんど変わらないくらい僅かな差で7位にランクインしたのは、マガジンハウスの GINZA(ギンザ)です。大好きファッション広告!

8位:Seventeen

Seventeen

10代の女の子に人気の Seventeen(セブンティーン)は8位でした。Instagram(インスタグラム)のフォロワー数が少なかったです。

9位:non-no

non-no

non-no(ノンノ)は9位です。Instagram(インスタグラム)と Twitter(ツイッター)のフォロワー数のみならもう少し上です。

10位:FUDGE

FUDGE

FUDGE(ファッジ)は10位でした。Instagram(インスタグラム)のフォロワー数で、Twitter(ツイッター)他SNSをカバーしました。

WSJのおすすめ記事

ファッション広告もデジタル移行、進む紙離れ(WSJ)ウォールストリートジャーナル日本版です。雑誌広告とデジタル広告、ファッション広告などについて書いてあります。ファッション誌が運用しているSNSのフォロワー数を調べてみようと思ったきっかけになった記事です。

ランキングについての個人的な感想

個人的な感想になりますが、いわゆるモード誌にカテゴライズされるファッション雑誌のフォロワー数が思ってたよりも多かったというのがまず第一印象でした。次に、豪華な付録が毎号付いてくるファッション誌のフォロワー数が思ってたよりも少なくて驚きました。付録に力を入れている雑誌はあまりSNSに力を入れていないのか、更新頻度の高いWEBメディアを運営していないためSNSアカウントがフォローされにくいのか、付録目当ての人が多いから付録ブログやまとめサイトに注目が集まって公式SNSはフォローされていないのか、など色々考えましたがよくわかりませんでした。発行部数・実売数が他誌よりも高く、ショッピングサイトのランキングでも上位にランクインしていることが多いんですが、SNSのフォロワー数は他誌よりも少ないんですよね。理由とか知ってる人いたら教えて下さい。おすすめ記事の話になりますが、ファッション広告もデジタル移行…進む紙離れ(WSJ)というのが、海外の高級ブランドに限らず日本のファッションブランドでもそういった傾向が増えてきたら、WEBやSNSに強い雑誌の方が有利になってくるのかなって思いました。発行部数や実売部数などの紙単独のメディアとしてではなく、紙・ウェブ・アプリなど全てを含めた媒体「ブランドメディア」としての影響力が、海外では重要視されているみたいです。また、出版(雑誌)という枠を超えた”クリエイティブ・エージェンシー”になりつつあるというのが近い将来のファッション誌の生き残る道であるとすれば、紙媒体だけではなくWEBメディアやスマホアプリ、SNSの運用などが重要になってくるのかもしれません。っていうかすでに重要なファクターなのかもしれませんね。付録に力を入れて発行部数を維持するのか、WEBやSNSなどのデジタル分野に力を入れていくのか、どちらが将来的に影響力を高められるのか、従来のビジネスモデルやマーケティングが通用しなくなってきている中で、今後の動向に注目していきたいと思います。このページが面白いと思った方は心の中で いいね!して下さい。当サイトはSNSアカウントがありません。SNSの話題出して自分のサイトはやってないっていう(笑)最後まで読んでいただき、本当に、本当にありがとうございます!2019年9月更新。