ブランドのメディア化

通販サイト(ECサイト)だけではなく、ブランドやメーカーもメディア化しています。メディア化しているというよりは、ソーシャルメディアやオウンドメディアなどを運用しているという方が正しいのかもしれませんが、ブランドイメージやシーズンコンセプトなどを伝えるオフィシャルサイト以外にも、インスタグラムやウェアなどを運用しているブランドは増え続けており、今後もブランド・メーカー・ショップのメディア化は進んでいくと思われます。ただし、ブランドがメディアを運用する際には様々な問題点があり、運営できる人材などのリソースが足りていない場合もあります。そのため、フォロワーへの対応を間違えたり、炎上するような投稿によるブランドイメージの低下を招くこともあり、企業は常にブランドイメージの毀損に注意しなければなりません。そこで重要になってくるのがメディア・エージェンシーの存在です。しかし、そういったブランドやメーカーが求めているエージェンシーは、紙媒体のメディア・エージェンシーではありません。また、時代に対応できていない既存の広告代理店は将来的に無くなる(ビジネスとして成立しなくなる)と言われており、変わることが出来なければ本当に無くなってしまう可能性が高いです。自分でも何が言いたいのかよくわからなくなってきましたが、お暇な方はぜひ続きも読んでみて下さい(笑)

ブランドのメディア

ファッションブランドやアパレルメーカーが運営しているファッションメディアは、どちらかというとウェブマガジンのようなオウンドメディアが主流ですが、自社のECサイトに文章・写真・画像・動画などのコンテンツを追加してメディア化しているパターンも多いです。また、Instagram(インスタグラム)WEAR(ウェア)Twitter(ツイッター)などのファッションアプリやソーシャルメディアを利用した”分散型メディア”に力を入れているブランドも増えてきており、ブランドやメーカーが自ら情報を発信することで、最新の情報をいち早くユーザーに届けています。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)であれば、コストをかけずに顧客とコミュニケーションもできるので、ほとんどのブランドが公式としてアカウントを運用していると思います。ただし、オウンドメディアと分散型メディアには、それぞれリスクもあるため注意が必要です。特に、担当者の軽率な発言などで炎上したら大変です。さらに、インターネットやテクノロジーに強いウェブマーケター or グロースハッカーが社内にいない場合は、知らないうちにブランドイメージが毀損してしまっていることもあるので、メリットやデメリット、リスクなどを十分に理解した上で運用することをおすすめします。ちょっと話が逸れてしまいましたが、有名なファッションブランドやアパレルメーカーが運営しているファッションメディアを少しだけ紹介します。

G.PAPER

ファストファッションブランド「 GU(ジーユー)」のウェブマガジンです。ファッションを、もっと自由に。というコンセプトのもと、低価格のカジュアルアイテムを使ったコーディネート提案しています。

SHIPS MAG

セレクトショップ「 SHIPS(シップス)」のウェブマガジンです。シップスにまつわるヒト・モノ・コトを独自の視点で紹介する読み物と、気分で選ぶ着こなしのヒントが詰まったオンラインマガジンです。

H&M MAGAZINE

ファストファッションブランド「 H&M(エイチ・アンド・エム)」のウェブマガジンです。ファッション、トレンド、ビューティ、ポップカルチャーを毎日アップデート!インスピレーションがいっぱい!!

WACOAL BODY BOOK

アパレルメーカー「 ワコール(Wacoal)」が運用しているオウンドメディアです。かしこくキレイなからだを目指すための、下着とからだの情報サイト WACOAL BODY BOOK(ワコールボディブック)です。

オウンドメディアについて

個人的な意見になりますが、ファッションブランドやアパレルメーカーにとって、ウェブマガジンのようなオウンドメディアはそれほど重要なものではないと思います。ブランドイメージやシーズンコンセプト、最新情報・店舗情報・会社概要などを掲載しているオフィシャルサイトがあれば、販売促進のために無理して狭義のオウンドメディア(自社運営のウェブマガジンやキュレーションサイトなど)を開始する必要性はもうありません。それよりも、オフィシャルサイト・オフィシャルブログ・オフィシャルアカウントなど『 オフィシャル(公式)』として運用しているものは、放置することなく継続的にしっかりとした運営をすることの方が大切です。また、公式サイト / オフィシャルサイト、公式アカウント / SNS オフィシャルアカウントをほとんど更新していないブランド・メーカー・ショップなどを見かけますが、放置もしくは適当な運用をしていると、ブランドイメージの低下や毀損にも繋がります。さらに、ウェブマーケターやグロースハッカー(広義の意味でのグロースハッカーであり、本来のグロースハッカーはエンジニアです)が社内にいないと、今後もこういったリスクを抱え続けることになり、WEB 戦略も他社に後れを取ることになります。自社でメディアを展開しよう!と積極的に取り組むのは良いと思いますが、広告代理店や制作会社に丸投げするのはおすすめできないどころか危険です。社内にきちんと専門のスタッフを確保して、長期的な WEB 戦略の上で自社メディアの展開や公式アカウントの運用を計画しましょう。この記事は2017年8月に作成しました。